生きていくことは、そもそも苛烈である

今は高度経済成長期に比べ、なにもかもつらく、大変になった。だから、先に希望なんてないし、これからもきっとこんな状態が続くに違いない・・・。

インターネットのまとめサイトを見ていると、だいたいこんな感じの感想で溢れている。江戸時代は、今の労働時間に換算して(うろおぼえ)月に2,3日しか働いていなかったなんて書かれていたりする。

実際はどうなのか。現代の価値観をもったまま、江戸時代に戻ったとしても、江戸時代でも辛くなるだけだろうと思う。

江戸時代は、みんな貧乏だし、医療が発達していないから、ちょっとした病気で死んでしまうし、飢饉とかで食べるものがないなんてしょっちゅうだし、税金は天領とそうじゃないところで、ぜんぜん違って、不公平極まりないし、農家の2男、3男に生まれたら、医者とか、剣道にキャリアチェンジしないとほぼ一生飼い殺しだし・・・つまり、生きていくだけで苛烈であるのである。江戸時代はやめて、明治、大正、昭和前期とかに生まれたとしても、いきなり貨幣経済になって死ぬほど苦労したり、国内戦争やら、世界大戦やら戦争はあるし、労働法なんて整備されてないから、女工哀史になっちゃうし、竹槍で米兵を倒せなんていわれちゃうし、やっぱり食べるものには困るし。

現代とそれ以前とで豊かになったことといえば、食料が容易に手に入るようになったことと、教育がネットを使えば無料で受けられるようになったということであろう。

高度経済成長期は、戦争の反動で、享楽主義になってしまったけれど、今はまたいつもどおりのみんな貧乏な日本に戻る最中なのだと思う。結局、高度経済成長期で、良い思いをした人も、早期退職とかがあったりして、仕事をやめた後、収入源がなくて貧窮していたりするし、実は生涯結婚できない人もそのころから結構な数いたし、若い頃に良い思いをしたせいで、それが染み付いて、老いて苦労をしたりしている。

みんなが貧乏なのは良いことだ。貧乏だから、お金を使わないで幸せになるにはどうすればよいか、みんな考えるし、お金がないから、モノで解決する方向ではなくて、もっと普遍的なもの、道徳とか、教育をすすめていくしかないってなるし、貧乏でもめげずに頑張ろうって前向きになれる。貧乏が、本当の幸福を作っていく。

今は変わっている途中。どの時代でも生きていけるように、教育とか、道徳とか、普遍的なものを身につけよう。